全国お店探訪 江戸前「光鮨」 八戸 青森

グルメ情報

恒例の出張を口実に、店構えを見た直感を頼りに、各地の名店にお邪魔する泌尿器科医の記録。

八戸繁華街

青森県の南の玄関口、八戸市。東京から走ること3時間弱、東北新幹線が青森県に突入して最初に止まるのが八戸駅。ちなみに八戸駅は新幹線だけの駅で在来線の中心は本八戸駅といって、八戸駅からはタクシーで15分ほど、2000円ほどかかる駅周辺が八戸の元々の中心街だそうです。なぜ、新幹線の玄関口が中心地からこんなに離れるのかというと、新幹線計画が立ち上がった頃の東北の方々の外部の方に対する警戒心がそうさせたそうで、そのせいで八戸は盛岡と比べて発展が10年遅れたのだとタクシー運転手さんが教えてくれました。そんな八戸中心街ですが、めちゃくちゃ雰囲気が良いんです。以前から漁師町として栄えた町であり、所謂、赤提灯的な街並みで子どもの頃に誰しも心を熱くしたお祭りを彷彿とさせるような街ですね。生まれ故郷でも育った町でもないのに勝手に故郷と言いたくなっちゃいます。そんな街中の一角にある「光鮨」。

内観 お店の雰囲気

わずか7席のカウンターのみのお店。高級鮨店の張りつめた緊張感とは違い、田舎のおばあちゃん家に帰って来たような不思議に落ち着いた空間でした。カウンターにはいつも陽気な親戚のおじさんが座ってるんじゃないかという雰囲気だけど、陽気なのは見た瞬間良い人と分かるつけ場のご主人でした。落ち着いたカウンターに座らせてもらってご主人の面白トークとともに繰り出される鮨劇場の始まりです。

絶品おつまみから本格江戸前鮨

こちらではいつも注文なしでご主人にお任せしています。お腹の空き具合に合わせて、その季節の美味しいものを出してくれます。この日はカンパチのいいのが入ったとのことで、カンパチを絶妙な加減で焼いてもらって、各種お刺身とともに出してくれました。八戸にカツオのイメージはなかったのですが、八戸沖で上がった戻りガツオの焼きと生、そしてめちゃくちゃ柔らかいタコを一つのゲタに乗せていただきました。言うまでもなくすべて絶品。個人的には一切の臭みがないカツオに一番驚きました。臭みがないどころか甘い香りがして噛みごたえも心地よい、そんなカツオでした。

絶品おつまみをいただきつつ、ビール、そして日本酒に進んだあたりから少しお腹にたまるものを欲して握り始めてもらいました。さっき感動したカツオを握りにしてもらってさらに感動。コハダ、八戸と言えばサバと続き、白身代表は真鯛、魚で一番美味しいのは皮であるという定説通り、皮付きの湯霜作りでもいただく。ヒラメ、十分に熟成されたマグロ、ししゃもの卵にうずらの卵を落とした軍艦、締めの穴子まで思う存分に江戸前の味を堪能させていただきました。写真は代表選手だけを載せておきます。握りのために30種類のネタを用意されているそうですが、とても食べ切れないのでお腹具合に合わせて提供してくれます。

ご主人の秘技?宙を舞うシャリ
ご好意で手元を撮らせてもらいました。

本日のお会計

おつまみセット・握り一人前・ビール・日本酒数杯(何杯飲んだか既に覚えていない。。)で12000円でした。

季節ごとにその日最高のネタを提供してくれる本格江戸前鮨「光鮨」季節ごとの再訪必須です。ぜひどうぞ!

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